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お舟まつり 神賑(にぎ)わい5年ぶり開催 夏の風物詩本格的に復活 曳行路で長持やみこし

2024年6月25日


 下諏訪町お舟祭り実行委員会は24日、町役場で開き、8月1日(木)にある諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」に合わせた「神賑(にぎ)わいパレード」を、5年ぶりに復活させることを決めた。新型コロナの影響で中止や縮小を余儀なくされてきた、下諏訪町の夏の風物詩が本格的に帰ってくる。
 新型コロナの影響で本祭りの柴舟曳行、お舟祭り前日に開く宵祭りは2020年から中止となっていたが、いずれも昨年に復活。一方で、柴舟曳行を最優先したいとする諏訪大社の意向を受け、パレードは昨年も中止した。ことしは柴舟に先立って国道20号「交番入口」—下社秋宮間の曳行路上で長持やみこしなどを披露し、コロナ禍前のにぎわいを取り戻したい考えだ。
 町民祭りに位置付ける7月31日(水)の宵祭りでは、四ツ角や食祭館前駐車場など、町内各所でみこしや長持の練り歩き、木やり、ダンス、太鼓などが披露される予定。物価高騰の影響を受け、例年水月公園から打ち上げていた花火は、経費削減のため中止する。
 曳行を担うことしの御頭郷は岡谷市の湊・川岸地区。実行委は町や下諏訪観光協会、下諏訪商工会議所など関係団体で構成し、宵祭りと本祭りでの各種催しを企画する。本祭りと宵祭りではいずれも、国道20号や町道御田町通り、大社通りなどを歩行者天国にする計画。賛助金は1戸600円を目安に、7月12日(金)まで募る。
 総会には約60人が出席。会長の宮坂徹町長は「実行委としては昨年度、宵祭りに限っての催し物だった。ことしは木やり、みこしなどの伝統文化を継承する場として、持続可能な形で5年ぶりに復活した本祭り、パレード、宵祭りをしたい」とあいさつ。
 実行委員長の小林秀年下諏訪商工会議所会頭は「ことしは待ちに待った、コロナ以前と同規模のお祭り。下諏訪の夏の風物詩は、お舟祭りなしには語れない。準備をしっかりして、安全で安心、楽しく愉快なお舟祭りになるよう協力をお願いしたい」と話した。(写真は、長持などが練り歩いた「神賑(にぎ)わいパレード」=2019年の祭りから)