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各地のおんばしら知る 県内9団体「木遣りの集い」

2024年6月17日


 諏訪市木遣保存会は16日、発足50周年記念事業「木遣(や)りの集い〜唄で繋(つな)がるおんばしら」(市民新聞グループなど共催)を市文化センターで開いた。諏訪地域以外でおんばしら木やりを継承する県内8地区9団体が独特の節回しや歌詞の木やり唄などを響かせ、来場者も掛け声を入れるなど楽しみながら、各地のおんばしら文化に触れた。
 おんばしらや木やり唄の保存に力を入れる団体が一堂に会し、おんばしら文化の継承発展と連携を図る初の試みで、県の地域発元気づくり支援金を活用した。開会で竹森笑子会長が歓迎木やり一声の後、「諏訪の木やりとは違うが、傾ける情熱は素晴らしいものがある。見て聞いて感じて、見聞を広めてほしい」とあいさつした。
 先頭は飯田市南信濃の和田諏訪神社の「御柱祭音頭取り」。4人がステージに据えられた模擬おんばしらに乗り、祭りのいわれや献木者の内容で長い歌詞の「幕開けの木遣り」を朗々と歌い、イベントのオープニングを飾った。
 諏訪市木遣保存会メンバーもステージ後方で合いの手や掛け声を入れてサポート。同会の木遣り教室を受講した子どもたちも舞台に立った。江戸木遣りの影響を受けた小和田八剱神社などの木遣り唄を発表し、地域に根差した祭り文化の奥深さも伝えていた。(写真はステージ後方で市保存会員が合いの手や掛け声を入れて各団体の発表が盛り上がった木遣りの集い)