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アジサイ「最高」見通し 小坂公園23日から恒例の祭り
2024年6月17日
岡谷市内随一のアジサイの名所・小坂公園(湊4)で23日(日)、恒例の「由布姫あじさい祭り」が始まる。近年は不調が続いたが、今季は小坂観音観光委員会や住民らの地道な手入れが結実。花芽の付きが良く、既に日当たりの良い場所を中心に色づいている株も多くあり、関係者からは「最高の年になるかもしれない」と期待の声も聞かれる。
龍光山観音院(通称・小坂観音院)に隣接する園内には、西洋アジサイやガクアジサイなど約800株が植わるとされる。祭りはNHK大河ドラマの放映で、同院に注目が集まった2007年に始まり、新型コロナ禍を挟んで昨年、復活させた最終日の「本祭り」はことしも盛大に行う計画。
16日には、祭り前恒例の古枝の剪定(せんてい)作業があり、主催する区や同委員会、ボランティアら約30人が参加。通常は花の咲きが良くなるようにするために行うというが、既に咲いている株も多く、参加者は見栄えが良くなるように気を配りながら汗を流した。
「この時季にこれだけ咲いているのは、近年では記憶にない」「これはいい年になりそうだ」——。作業の合間、参加者からは労苦が報われた喜びや、今後の開花に期待する声があちらこちらで上がった。龍光山観音院の檀徒(だんと)会長でもある花岡哲夫さん(69)は「以前のように咲いてほしいと、これまであの手この手で取り組んできた。少なくとも近年では一番いいと思うので、多くの方に足を運んでほしい」と期待した。
祭りは7月21日(日)まで。開幕までにのぼり旗を設置したり、ちょうちんを飾ったりして盛り上げる。期間中の園内ライトアップは、引き続き取りやめる。
(写真は、祭りに向けて剪定作業に汗を流した=16日)