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移住定住促す場に 伊那市に「すまいテラス」オープン
2024年6月5日
移住定住の相談窓口を柱にした交流施設「すまいテラスいな」が、伊那市のJR伊那市駅近くにオープンした。住民有志でつくる「すまいテラスいな協議会」が、空き店舗だった建物を改修し運営。上伊那地域の空き家情報や生活に関わるパンフレットなどをそろえ、地域への移住を促したり、地域住民との交流の場として活用したりする。
建物は鉄筋コンクリート造り3階建てで延べ床面積130平方メートル。1階にパンフなどを置き、常駐のコンシェルジュが相談に乗る。2階は会議やイベントなどに使う会員制のフリースペース。3階にはシェアオフィスを構え、8席分用意した。オンライン会議用の個室も備えた。
1階は自由に出入りができる。コンシェルジュを務めるのは「信州暮らしパートナー」の澤西光子さん(43)=伊那市=。澤西さんも移住者で、市内に住んで10年目といい、「これまでの移住相談や実生活の経験を生かして対応する。ほかの移住者と交流できる場にもしたい」と張り切る。
行政の窓口が休業する土、日曜日に対応するのが特徴の一つ。同協議会代表で中央不動産(同市)社長の鈴木孝之さん(53)は「土日の窓口の必要性を感じていた」とし、「人とのつながりが移住の決め手になる。定期的なイベントを開き、先輩移住者と情報を交換できるようになれば」とする。
午前10時〜午後5時。火、水曜日休み。シェアオフィスは1席月1万5000円で使うことができ、利用者を募集している。同協議会では今後、移住の相談会や移住者同士の交流会などを計画していくという。問い合わせは同施設(電0265・98・9530)へ。(写真はパンフレットがずらりと並ぶ1階部分。移住者らへの情報発信に役立てる)