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諏訪湖今季のテナガエビ籠漁解禁 水揚げ量「まずまず」

2024年6月2日


 諏訪湖漁業協同組合は1日、諏訪湖のテナガエビ籠漁を解禁した。早朝、漁師27人が諏訪湖に仕掛けた籠を回収し、初物14.7キロを水揚げ。漁協の敷地内にある市場を通じて、湖周の川魚店に出荷した。漁期は今月末まで。
 水揚げされたテナガエビの全長は平均7センチほどで、藤森惠吉組合長(73)によると「例年並みのサイズ」という。水揚げ量も初日としては「まずまず」としたが、昨年の23.1キロよりは少なかった。ことしはヒシの繁茂が早く、籠を仕掛ける範囲が狭くなったことが要因とみている。
 濵丑川魚店(岡谷市)は、入荷したテナガエビを早速唐揚げにして店頭に並べたといい「ことしの初物はサイズもしっかりしていたし、揚げたての色味も良い。売れ行きもいい」と話した。
 諏訪湖のエビ籠漁はかつて、1カ月の漁期で400〜500キロの漁獲量が見込めたが、2020年度は約220キロ、21年度は約80キロと不漁が続いた。22年度は資源保護のため禁漁とし、2年ぶりとなった昨年度は208キロだった。
 藤森組合長は「諏訪湖のテナガエビを楽しみにしている人も多く、今後も期待に応えられる漁獲量を確保したい。そのためには、ヒシ除去を漁解禁前に実施するなどの対策が必要ではないか」とした。(写真はテナガエビを計量する諏訪湖漁協職員)