NEWS

木々の中限界に挑む 経ケ岳バーティカルリミット

2024年5月26日


 南箕輪村の大芝高原を発着点に中央アルプス経ケ岳(2296メートル)を登るトレイルランニング大会「経ケ岳バーティカルリミット」が25日、開かれた。距離やコースが異なる3部門に県内外から499人が出場。木々の中などを駆け抜け、体力の限界に挑んだ。
 大会は村などでつくる実行委員会が主催し、10回目。山頂で折り返す21キロの「ロング」と4合目付近までの12キロの「ショート」、同高原の「セラピーロード」を1、2キロ走る小学生向けの「キッズ」を用意した。
 ロングは登山道を進むコースで、標高差約1500メートル。合図で一斉にスタートし、まずは麓を目指して走り出した。ゴールすると、達成感で笑顔を見せたり、疲れ果てて立ち尽くしたりする姿もあった。
 男子の総合1位は招待選手の松本祥汰さん(22)=群馬県嬬恋村=。上りで後続を引き離したといい、「ペースが落ちる急坂で差を広げることができた。終盤がつらかったが、楽しく走れた」と振り返った。
 オープニングセレモニーで藤城栄文村長は「10回継続できたのは皆さんのおかげ。頑張ってほしい」と激励。「同高原はゆったりと過ごせる。アカマツを使った『ブラックグルメ』もある」と魅力を伝えた。
(写真は、山頂を目指してスタートするロング部門のランナー)