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箕輪町防災交流施設「みのわBASE」完成
2024年4月23日
箕輪町が松島のJA上伊那箕輪町支所西側に建設していた防災交流施設「みのわBASE(ベース)」が完成し、22日に引き渡し式が行われた。災害時の避難場所や平時の防災拠点としての機能とともに、地域住民の交流の場としても活用が期待される。オープンは27日(土)。
老朽化した町社会福祉総合センターの機能を担保しつつ、防災機能を兼ね備えた施設を目指し、2019年に検討を開始。町民などへのアンケート結果も踏まえ、22年に基本計画を策定し、昨年3月に着工した。太陽光や非常用の発電設備を含む総事業費は、約5億6850万円。
建物は、延床面積1085.56平方メートルの鉄骨2階建てで、室内の壁や天井には、県産の杉材を使用。多くの窓を設置し開放的な空間が広がる1階フリースペース内には、図書コーナーやクッションフロアを備えたキッズコーナー、カフェコーナーを配置する。2階には、各席に仕切りを設けた学習室や会議室を置く。
防災機能としては、1階倉庫に非常食などを備蓄。太陽光発電設備で館内の大半の電力を賄うことができ、更に災害時に館内の照明だけでなく空調も補える発電量のLPG(液化石油ガス)の非常用発電機も装備する。敷地内に4.5立方メートルの受水槽も設置し、100人が3日間生活できる水と電気を確保している。トイレは、非常時に大便器1回当たりの水の使用量を通常の5リットルから1リットルに制限できるものを採用した。
引き渡し式で白鳥町長は「無事に竣工(しゅんこう)を迎えることができ、大変うれしく思う。皆さんの協力を得ながら有効に活用できるよう取り組んでいきたい」とあいさつ。施工した浅川建設工業(木下)から、記念品として65型のテレビが贈られ、1階キッズスペースに設置された。同社の浅川孝二社長は「いい建物ができたと思う。今後も町に貢献できれば」と話した。
26日(金)に、関係者による竣工式を開き、27日午前9時にオープン。同日午前中はイベントを予定する。2階会議室とカフェは5月7日(火)から利用開始。
(写真は、防災交流拠点として活用が期待される「みのわBASE」)