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「分杭気の里ライン」運行—伊那市営バスに新路線—

2024年4月13日


 伊那市長谷の戸台パークと分杭峠を結ぶ市営南アルプス林道バスの新路線「分杭気の里ライン」の運行が12日、始まった。同峠には駐車スペースがないといい、バスを走らせてアクセスを良くする。運行は12月1日(日)までの予定。
 新路線は全長12.3キロ。バスは28人乗り。平日4便、土日曜日と祝日が7便。7〜9月の夏山時期は観光客の人数に合わせ増台する。新路線の運行で、同峠の麓から頂上を往復する市観光協会のシャトルバスは廃止した。
 出発式には30人が参加し、テープカットで運行を祝った。白鳥孝市長は「昨年は6万人の観光客が訪れた。多くの人に知ってもらい、利用してほしい。峠の癒やしや登山を楽しんで」と期待した。
 第1便は、ほぼ満席で同峠に向かった。群馬県高崎市の女性(52)は「テレビを見て行ってみたいと思い、登山を兼ねて来た。わくわくしている」と笑顔で話した。
 往復2000円。戸台パークの駐車料金は1台1000円。
 北沢峠に向かう既存の北沢峠線は「南アルプスクイーンライン」に名称を変更し、今月25日(木)〜11月15日(金)に運行する。6月14日(金)までは、手前の歌宿までの往復。北沢峠までの往復2300円。歌宿は1700円。
 問い合わせは南アルプス林道バス(電0265・98・2821)へ。

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 戸台パーク隣接の宿泊施設「仙流荘」のプレオープン式典もあった。市が施設の利便性向上で改修した。インターネットが利用できる部屋などを新設。フロントや売店、レストランなどを使いやすくした。工事費は約1億7300万円。
(写真は、運行を開始した「分杭気の里ライン」のバス)