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オルゴールでワルツを 「すわのね」8周年で特別展5月19日まで

2024年3月30日


 下諏訪町大社通りにあるニデックオルゴール記念館「すわのね」は、リニューアルオープン8周年記念として特別展「ベル・エポックの輝き、オルゴールの調べ〜明るさを取り戻す時代のワルツ〜」を同館で開いている。1800年代後期に人気を博したワルツ曲を奏でる当時のオルゴール9台を並べ、来館者に100年以上前の音色を楽しんでもらう。5月19日(日)まで。
 欧州は1800年代に入って数々の疫病や戦争に苦しんでいたが、同年代末から1900年代初めごろにベル・エポック(美しい時代)期と呼ばれる平穏な時期が訪れると、オルゴールでワルツ曲が盛んに楽しまれたという。新型コロナウイルス感染症の制限が緩和された現在とベル・エポック期に類似性があるとし、同期に作られたオルゴールによるワルツ演奏が楽しめる特別展示を企画した。
 いずれも、ワルツ王と呼ばれたヨハン・シュトラウス二世の曲を奏でる。手回しタイプの家庭用オルガン「アリストン・オルガニート」は今回初めて披露。1900年ごろの製品で、壊れていたものを同館の専門家が修復し、当時の紙製ディスクを使った演奏が楽しめるようになった。「青き美しきドナウ」を奏でる経本状の曲譜を使ったカード式オルゴール「リベリオン」も特別展示。カード式オルゴールと共鳴箱の関係が分かる体験コーナーも設置している。
 同館担当者は「ベル・エポック期のオルゴールによるワルツ演奏を聴いて、当時の人たちが感じた希望と楽しみを感じてほしい」と来場を呼びかけている。
 ガイド付き演奏の開始時間は午前11時、午後1時と3時で、ガイド時間は約25分。入館料は大人千円、小中学生500円。問い合わせ、予約は同館(電26・7300)へ。(写真は、特別展で展示するオルゴール)