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高遠の桜 切手に—写真で魅力伝える—

2024年3月27日


 日本郵便信越支社(長野市)は、伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園内の桜などの写真をデザインしたオリジナルフレーム切手「桜花爛漫(らんまん)信州高遠のさくら」を作った。2008年に始め、新型コロナの影響で20、21年は中止し、15作目。上伊那、諏訪地域の各郵便局窓口で販売している。
 フレーム切手は、市観光協会から写真を提供してもらい作成した。84円切手10枚が1セット。園内の高遠閣や中央アルプスを背景にしたタカトオコヒガンザラクを中心に扱い、1シート税込み1330円。ネット販売分を含め900シートを用意した。
 空がハート型に見える人気の夜桜写真など3枚は再録した。園外の桜の写真も使い、高遠の魅力を伝えている。地元の高遠郵便局、高橋晴彦局長(65)は「桜は伊那市のシンボルで、残していかなければいけない。フレーム切手はこれからも続けていく」と話す。
 26日は高橋局長が市役所に白鳥孝市長を訪ね、フレーム切手2シートを寄贈。使われている写真について説明をした。観桜期に園内に臨時出張所を設けて観光客らに販売もするといい「良さを知ってほしい。公園がある限り(観光資源として)成長させて」とした。
 白鳥市長は毎年、高遠の桜をデザインしたフレーム切手を楽しみにしているという。ことしも購入する予定で、「伊那らしい切手で、手紙をもらった人も、見て喜んでくれるはず。手紙を書くことがある。手紙を出すときに、使いたい」と話していた。
(写真は、フレーム切手を持つ高橋局長)