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「そば切り音頭」DVDに—「こまち〜ず」が踊り普及へ制作—

2024年3月22日


 伊那市内の女性を中心につくるエンタメ出前団体「こまち〜ず」が、信州そば切り音頭を音源に独自の振りを収録したDVDを作った。2018年から地域イベントなどに出演したり、高齢者施設で披露したりと踊っており、普及させるのを目的に制作。21日、同市の伊那商工会館で開いた完成発表会で、お披露目した。
 DVDは会員全員の踊りと個人練習用が納まり、計8分30秒ほど。まちづくりに関わる市の交付金を活用した。振りはソバの花や粉をこねたり、食べたりする様子をイメージし、誰でも簡単に踊ることができる動作という。
 DVD化したことで、普及に合わせて地域の健康増進を図りたいとする。「普段使わない筋肉を使うのが特徴」とし、筋力や心身の活力が低下する「フレイル」や、振りを覚えることで認知症の予防につなげる。
 200枚作り、市社会福祉協議会に70枚、伊那商工会議所に50枚配布。残りは同団体の出前講座などを通じて活用していく。地域住民へのレンタルにも応じる予定で、配布先で借りられるようにしていくという。
 発表会ではステージで、収録されている振りを披露した。唐澤敬子代表(73)は「殺伐とした世の中で、疎遠な人間関係。一人で踊って楽しんでもいいし、みんなで踊るのもいい。気軽に踊ってほしい」と話していた。
 同団体は2005年に発足。「地域を楽しく元気にする」をコンセプトに、同市の夏祭り「伊那まつり」や伊那商議所の地域振興イベント、市社協の教室などで活動を続けている。現在の会員は50〜70歳代の11人。
(写真は、完成したDVDなどを持つ会員)