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永明小中の新校舎完成 来月４日から利用開始

2024年3月16日


　茅野市が建て替えを進めていた、施設一体型小中一貫校の永明小学校永明中学校の新校舎が完成した。14日午後は引き取り式を開き、今井敦市長ら関係者が木材が香る校舎内を見学。児童生徒の利用は、４月４日（木）の入学式から始まる。事業費は約53億5600万円。
　校舎は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造３階建て、延べ床面積１万3677平方メートル、中庭を介した「８の字」型で回遊性を高めた。内装は温かみのある木を基調とし、使用した木材約200立方メートルのうち、半分ほどは県産ヒノキ。特別教室や交流・共有ゾーンは普通教室と区域を分け、地域へ開放しやすくした。
　２階には学び・交流拠点となるメディアセンター（図書館）、プロジェクターや音響装置を備え、発表の場として使えるプレゼンテーションスペースを設置した。不登校児などのため、普通学級と特別支援学級に加え「第３の教室」となるサポートルームも配置。米沢小と永明中の児童生徒が手がけた縄文や弥生時代をイメージした土壁、土偶や土器の意匠をあしらった教室の看板など、各所に茅野らしさをちりばめた。
　今井市長は図書館、音楽室、八ケ岳を臨む展望テラスなどを見て回り、教室では机の座り心地を確かめて「なかなかいい」と笑顔。引き取り式では、「４月からこの場所で子どもたちが学び、遊ぶ姿が想像できてとてもうれしい。小中一貫型のモデルケースとして、多くの方々に注目されるのでは。茅野市の学校教育の方向性についても、この場所でいろいろと感じ取れれば」とあいさつした。
　地域住民も利用できる永明社会体育館も今月末に完工し、新年度から供用開始。今後は来年度末までに、アリーナ建設、サブグラウンドとメイングラウンド、駐車場や周辺道路の整備、中学校校舎解体など予定する。（写真はプレゼンテーションスペースを見学する関係者）