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諏訪湖を守りたい! 南小6年1組が環境改善訴えポスター作製

2024年3月15日


 きょう15日に卒業式を迎える下諏訪南小学校6年1組の児童31人が、諏訪湖の環境改善を訴えるポスターを作製し、町内に掲示するキャペーンを進めている。総合的学習の時間に、公園や街中、諏訪湖岸などでごみ拾いに取り組んできた成果をまとめたもので、町民に環境意識を高めてもらう切っかけにする。
 A2判のポスターには、児童たちが拾ったごみのうち38%がプラスチック類だったこと、細かく粉砕されたプラスチック「マイクロプラスチック」が諏訪湖にも存在し、湖水汚染や生態系破壊の原因になることなどを紹介。「ポイ捨てをやめよう」と訴えている。
 カットやグラフ作製、写真選びなどポスターのデザインは、児童たちが手分けして担当した。タイトルに「諏訪湖を守るヒーロー参上!」を掲げて児童たちが創作し、ポイ捨てと戦うヒーロー5体も登場。400枚作製し、これまでに300枚を町内各所に掲示した。
 ごみ拾いを始めた切っかけは、道徳の授業でボランティアについて学んだ児童たちから「みんなでやってみたい」と声が上がったことだったという。活動を通じて地域や社会とのつながりを深め、マイクロプラスチックが諏訪湖の生態系に与える影響などは、下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会(湖浄連)から学んだ。昨年11月には、湖浄連などが岡谷市で開催した第9回「川ごみサミットin諏訪湖」にも参加。学習成果を発表し、同様の活動を行っている岡谷こどもエコクラブの仲間とも交流した。
 児童たちは「まあいっか、の思いで捨てる人が多いのでは」と分析し、ポスターによる啓発を思い付いた。児童は「諏訪湖の浄化や生き物を守ることは、海の生き物を守ることにつながる。ごみはポイ捨てせず、見つけたらすぐ拾ってほしい」と呼びかけている。(写真は作製したポスターを手に諏訪湖の環境改善を訴える先生と児童たち)