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「岡谷シルク」担う人材に 次世代育成プログラム
2024年3月11日
岡谷市は新年度、養蚕から製糸、製品化までを一年を通して学ぶ「シルクおかや次世代担い手育成プログラム」を開講する。蚕糸業の歴史文化や生産過程に関する知識と経験を身に付けてもらい、「岡谷シルク」の将来を担う人材を育成する。きょう11日から申し込みを受け付ける。
魅力発信やものづくりでのシルク産業発展を担う人材を育てることを目的に、2019年度に始め、21年度からは岡谷シルク推進事業の一環として実施。過去の受講者の中には、宮坂製糸所へ就職、岡谷絹工房へ入会したり、三沢区民農園の養蚕グループに参加したりと更に造詣を深めている人もいるという。
4月13日(土)の開校式後、7月まで三沢区民農園で蚕室の準備や春蚕の飼育、繭の収穫に取り組む。宮坂製糸所で糸を取り、岡谷絹工房で染めと織りをしてストールを仕上げる。年間を通じて約回の活動を予定し、対象はできる限り全日程に参加できる成人。
市ブランド推進室は「担い手活動を通じて『岡谷シルク』という一つのブランドを発信し、シルク産業や文化を一人でも多くの人に知ってもらえたら」と期待を込める。
参加費は、傷害保険料と合わせ年額5800円。定員先着10人程度。申し込みは岡谷蚕糸博物館(電0266・23・3489)へ。(写真は本年度の受講生が養蚕を体験する様子=市ブランド推進室提供)