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戦争、災害…非日常を撮影—14日まで伊那市で写真展—
2024年3月11日
ロシアのウクライナ侵攻や能登半島地震など戦争や災害を取り上げた「非日常を生き抜く私たち写真展」が9日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。ウクライナへの支援活動を続ける電子部品製造のKOA(本社・箕輪町)が企画。世界各地で人道支援活動をする認定NPO法人「難民を助ける会(AAR Japan)」(東京都)が現地で撮影した写真パネル25枚を展示する。
パネルはいずれもA2判。ウクライナ侵攻では、ロシア軍の攻撃で廃虚と化した建物、首都キーウの大聖堂に掲げられた戦死者の遺影など、戦火の激しさや人々の苦しみが切り取られている。能登半島地震と昨年のトルコ地震の被災地や避難者、ミャンマーで迫害を受けたイスラム教少数民族のロヒンギャ難民の姿を収めた写真も並ぶ。
同社は、ウクライナ侵攻が始まった2022年から支援活動を開始。人道支援団体への寄付を続けているほか、避難者へのサポート、南箕輪村を拠点にするバレーボールVリーグ1部(V1)男子のVC長野トライデンツと伊那弥生ケ丘高校(同市)の生徒と連携したチャリティーグッズを製作、販売などに取り組んできた。
写真展を所管する同社総務センターの藤原斉ゼネラルマネジャー(60)は、ウクライナ侵攻について「戦争が終わっていないのに(関心が)薄れてきている」と指摘し、「写真を見て記憶にとどめ、ニュースなどを見た時に思い出して支援ができないか考えてほしい」と話している。
入場無料。14日(木)まで。午前9時〜午後5時(最終日は正午)。問い合わせは同社総務センター(電0265・70・7171)へ。
(写真は、現地で撮影された写真が並ぶ会場)