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イーナちゃんエコバッグで伊那市PR—伊那弥生高生の図案—

2024年3月9日


 伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」をあしらったグッズを地域住民や学校、企業などと連携して作る市のプロジェクトで、伊那弥生ケ丘高校(同市)の1年生がエコバッグのデザインを考えた。かわいさを打ち出し、米のPRにもつなげようと、おにぎりと掛け合わせたイーナちゃんなどをプリント。8日に考案した生徒4人が市役所で白鳥孝市長に提案し、製品化が決まった。
 6人がデザインを考え、タブレット端末で手描き。表情豊かな4体と、おにぎり2個を並べた。通常のイーナちゃんは桜の花を身にまとっているが、市内で栽培が盛んなバラ、上伊那地域特産のアルストロメリアもあしらって地元の花をアピールできるようにした。
 同校1年の探求学習で、グッズのデザインなどを考えるコースを設定。選択した30人が5グループに分かれ、昨年10月から1月まで計8回の授業で検討した。持ち寄った計5案の中から、投票で1点を選んで白鳥市長に提案した。
 試作品を見た白鳥市長は「かわいいね」と反応。イーナちゃんは「水の妖精」という設定ながら、形から米に間違われることもあるといい、おにぎりと親和性があるとした。「誰かにあげたいと思うバッグになっている」と評価し、同席した職員に販売も検討するよう指示した。
 提案を終えた4人は、白鳥市長の反応を振り返って「うれしい」と笑顔。生徒の一人(16)は「みんなにかわいいと思ってもらえるように描いた。たくさんの人に見てもらえればうれしい」と話していた。
 「いなからプロジェクト」として本年度に始め、エコバッグの製作が第2弾。まずは年度内に200枚を作ってイベントなどで無償配布し、今後の展開も検討していく。
(写真は、考案したデザインのエコバッグを手にする生徒と白鳥市長㊨)