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「諏訪湖姫」一筋 上野大根たくあん漬け引き渡し

2024年3月4日


 諏訪市豊田上野の特産、上野大根「諏訪湖姫」のたくあん漬けが3日、予約したファンたちに引き渡された。上野大根加工組合(笠原正夫組合長)お墨付きのふるさとの味が、予約者たちの食卓に上る。
 組合員の高齢化に伴い、大根の作付面積が年々減り、今季のたくあん漬けは約9000本と一段と希少価値が増した。多くがJA信州諏訪へ出荷され、残る約2000本が加工所での引き渡しなどに回った。
 遠方から訪れる予約者に感謝したいとコロナ禍以前は茶も接待したが、ことしは漬物の試食を復活させた。「諏訪湖姫」を氷砂糖、酢、しょう油で漬けた「和っ子漬」をはじめ、奈良漬、切り干し大根なども用意した。予約者以外も購入できることから開始前から訪れて1人で数種類を購入する人が多く、組合員たちは笑顔で対応に追われた。
 予約者の多くは上伊那地域の人といい、遠くは駒ケ根市からも。10年来、予約をしているという南箕輪村の80歳代の男性は「上野大根一筋。浮気ができない味」と話し、和っ子漬も10袋購入していた。(写真は和っ子漬なども購入する予約者)