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「下諏訪鹿食廊(かじきろう)」始動 鹿肉料理と提供店認定へ 商議所 地元資源活用で観光振興
2024年2月23日
下諏訪商工会議所は、町内で捕獲された野生鹿の活用を推進するプロジェクト(PJ)を「下諏訪鹿食廊(かじきろう)」と名付けて始動した。害獣駆除で処分されてきた資源の活用や観光振興、地域活性化を目指した活動で、町内でおいしく調理された鹿肉料理と提供店舗を認定する制度を創設。認定を受けた店にはロゴマークを掲げ、専用ホームページやまち歩き企画などで町内外にアピールする。
商議所では2022年から、中期商工業振興ビジョンの地域資源商品開発PJで鹿肉の活用を検討してきた。昨年2月〜7月には、鹿肉の定番メニューを開発しようと料理勉強会を開催。さまざまな調理方法やメニュー検討を行い、より具体的な活動につなげようと新PJに移行した。
鹿肉を食べても汚れや障りがない—とされる諏訪大社の御符「鹿食免(かじきめん)」の歴史にも着目。PJ名は、鹿肉料理を提供する店と店の間を回廊と見立て、文化歴史が味わえる諏訪大社、里山、各種文化体験などをつなぎ、巡ることを楽しめる地域を目指して付けた。
認定制度は「おいしい鹿肉料理を味わえる町」として町が認知されることを目指して設ける。認定希望者の申請を受けて試食会を開き、飲食店事業者を含むPJメンバーらが▽鹿肉のおいしさを感じられるか▽素材の特徴を生かしているか▽見栄えが考えられているか—を中心に審査。必要に応じて助言を行い、メニューを改良しながら認定する方針で、料理人同士が高め合う機会にもつなげる。
認定希望者の募集は22日に開始。飲食店事業者以外にも、観光コンテンツの企画などPJに賛同して活動する協力者も募る。PJリーダーの宮本総子さんは「地元の魅力を町内外の人に知ってもらいたい。地元の人が力を合わせることも、地域の魅力になる。一緒に活動する人の輪を広げたい」と話している。
詳細は、商議所ホームページで確認する。(写真は、下諏訪鹿食廊のロゴマーク)