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「高遠城の戦い」再現 来月2日タイムトラベルツアー
2024年2月8日
戦国時代に武田軍と織田軍が決戦した「高遠城の戦い」を題材にした劇を上演する観光ツアーが3月2日(土)、伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園などで開かれる。観桜期以外の誘客へ、市観光協会などが新たな観光素材を生み出そうと昨年に初開催し、2回目。16日(金)まで参加者を募っている。
テーマは「タイムトラベルツアー〜血戦!3月2日高遠城運命の一日〜」。1582(天正10)年の同日、織田信長の嫡男信忠が率いる5万の軍勢が高遠城を攻め、当時の城主で武田信玄の五男、仁科五郎盛信がわずか3000の兵で迎え撃った戦いをモチーフにした。
ショーは、この戦いを時系列に沿って再現。参加者はツアーという設定で両軍の動きを追うように同公園や周辺を巡り、所々で役者が寸劇を展開する。要所に残る逸話や、城の造りなどの解説もあり、楽しみながら当時の状況を学ぶことができるという。
コースは2種類。午前の部は、遠方からの参加を見込んで貸し切りバスを用意する。午前9時に伊那バスターミナル(同市西町)を出発し、市役所を経由して同公園へ向かう。ショーの終了後は、近くの高遠町歴史博物館に立ち寄り、城下町も散策する。午後の部は午後1時半開始で、現地集合。
市観光協会によると、主に寸劇の内容を充実させるなど昨年より完成度を高めた。担当者は「桜だけではない、高遠の通年観光の素材にしたい。高遠城と歴史に興味深いストーリーがあると知ってもらえれば」と期待する。
参加費は、午前の部が1万3800円(小学生以下8800円)、午後の部は6500円(小中学生2000円)。定員は各部とも25人。開催日付の「合戦印」などの記念品も用意する。申し込み、問い合わせは伊那谷ツーリズム(電0265・94・6002=平日午前9時半〜午後5時半)へ。(写真はチラシを手にツアーをPRする協会職員)