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「川岸学園」2027年開始へ 岡谷市と市教委具体的施設整備方針示す

2024年2月7日

 岡谷市と市教育委員会は、川岸小学校と岡谷西部中学校を小中一貫教育(義務教育学校)へ移行するとともに、西部地区4保育園(川岸、夏明、成田、つるみね)を公立の幼保連携型認定こども園に集約して校地内へ併設する「川岸学園構想」について、具体的な施設整備の基本方針を示す「市川岸学園整備基本計画」案をまとめた。概算事業費は現時点の目安として、学校整備が約30億円以内、認定子ども園が約7億円以内を想定。開校、開園時期は2027年4月を目指すとしている。
 計画案では、学校施設は少子化の影響を考慮し、現在の両校施設規模から減築。学校間を接続する渡り廊下を設置し、共同給食調理室、地域交流スペース、共用エレベーター、学童クラブの送迎用玄関や駐車場などを整備する。学級数は普通教室が全学年2学級ずつ、特別支援学級は3学級を配置する。
 園舎は、既存校舎の一部を解体し、2階建てで新築する。調理室、共用エレベーター、保育室を整備するほか、約1000平方メートルの園庭や約30台分の駐車場も確保する。定員は155人で、0〜5歳までの合計10クラスを用意する。
 市と市教委は6日、市役所で開いた市総合教育会議で計画案を示し、同日の市議会全員協議会に報告した。全協で早出一真市長は「少子化が進む将来を見据えた新たな学びと育ちの環境整備として、市と市教委が連携して検討を進めてきた。今後の整備に関わる基本的な考え方をまとめたので報告させていただく」などとあいさつした。
 計画案は今後、市教委の定例会と市行政管理委員会を経て正式に決定する。新年度には測量などの調査業務と設計業務に着手する予定。