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福を求めて人の波—諏訪大社節分祭 4年ぶり宝投げも—
2024年2月4日
諏訪大社の節分祭「節分厄除追儺(やくよけついな)式」は3日、下諏訪町の下社春宮と秋宮で開いた。新型コロナウイルス感染症の影響で自粛していた宝投げが、4年ぶりに復活。週末と重なったため大勢の参拝者が詰めかけ、一年間の多幸を願って飛び交う【宝】に手を伸ばした。
諏訪大社と地元関係者でつくる諏訪大社節分会(尾上武委員長)が主催。赤鬼、青鬼を乗せた広報車を先頭に、かみしも姿の年男年女や関係者を乗せた大型バス3台のパレードが秋宮を出発し、春宮、秋宮の順で追儺式を執り行った。
式の鬼やらいでは、神楽殿の周りを逃げ回る鬼を目掛けて、年男年女らが「鬼は外、福は内」と唱えてながら豆を投げて追い払い、厄よけを祈願。
続く宝投げでは、神楽殿の回廊に並んだ年男年女や来賓、節分会役員らが、福豆や福銭、引換券入りのミカン、協賛者が用意した日用品や菓子などを投げ、「遠くまで投げて」「こっちにも」などと声を張り上げながら、一つでも多くの福を呼び込もう—と拾い合う参拝者の姿が見られた。
下諏訪南小学校4年生と同2年生のきょうだいは、春宮近くに住む祖母と訪れ、たくさんの福を手に「いっぱい拾えて良かった。ことしはいい年になりそう」と話していた。
(写真は、福をつかもうと大勢の参拝者が手を伸ばすところ=下社春宮で)