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厳冬の「暁詣(あかつきもうで)」始まる 諏訪湖リゾート

2024年1月15日


 RAKO華乃井ホテルや浜の湯などを運営する諏訪湖リゾート(諏訪市高島)は14日から、諏訪湖の「御神渡り」の状況を観察する体験ツアーを始めた。初回は、県内外から9人が参加。今季一番という冷え込みの中、神事をつかさどる八剱神社(同市小和田)の氏子総代らの話を聞き、諏訪の歴史と文化に思いをはせた。
 ツアー名は「厳冬の湖(うみ)に出逢う暁詣(あかつきもうで)体験」。4年目の企画で、宿泊客を対象に期間限定で実施する。温泉入浴と朝食が付き、舟渡川河口付近で結氷状況を確かめ、八剱神社で朝の神事「朝御饌(あさみけ)」に参列できる。
 14日朝の気温は氷点下9.3度、水温は1.6度という冷え込み。参加者らは湖面に近づくと、しぶき氷や薄氷を間近に見て歓声を上げた。やがて八ケ岳から太陽が姿を現すと、スマートフォンを向けて旅の思い出を写真に残した。
 友人と参加した人=東京都町田市=は「湖面の薄氷がきれいで、伝統を守る神社の方々の姿が素晴らしかった。山に囲まれた湖を見たいと思っていたので、自然の美しさに感動しました」と、早朝の諏訪湖を満喫した。
 ツアーは21日(日)、28日(日)にも予定する。白鳥和美社長(54)は「神社の皆さんの意気込みを伝えることができ、参加者から好評を得ている。人との触れ合いを含めて、ここでしか体験できない諏訪ならではの企画」と話していた。(写真は岸辺に張った薄氷を見る参加者)