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「ゼロカーボンシティー」辰野町が三つの基本方針宣言

2024年1月14日


 辰野町は13日、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティー宣言」をした。町民会館で開かれた「ゼロカーボン・アクション2023」に合わせ、武居保男町長が宣言文を読み上げ、実現に向けた三つの基本方針に基づいて具体的な行動を進めていく—と表明。自治体の首長が気候変動対策やエネルギー政策の推進を約束する「世界首長誓約/日本」にも署名した。
 基本方針は▽みんなが「ずく」を出して取り組む▽最善・最適な投資で未来につなげる▽環境リテラシーを高める—の三つ。武居町長は、町内にも被害を及ぼした06年7月と21年8月の大雨災害に触れながら「地球温暖化が原因とみられる異常気象により日本各地で災害が頻発している」とし、地域ぐるみで問題に取り組む必要があると指摘。「美しいふるさとを守り、次の世代に引き継ぐためにゼロカーボンシティーを目指す」と述べた。
 続いて同誓約にも署名。▽持続可能なエネルギーの推進▽国の目標を上回る温室効果ガス排出量の削減▽気候変動の影響などに適応した強靱(きょうじん)な地域づくり—の三つの事項を約束した。町によると、県内で同様の宣言をしたのは町で40自治体目、誓約への署名は町で4自治体目。
 町は脱炭素社会の実現に向け、昨年3月に「町地球温暖化対策実行計画」の事務事業編を策定。本年度末には同計画の区域施策編も策定する。このほか、公共施設照明のLED化と公用車への電気自動車の導入も進めている。
(写真は、宣言文を読み上げる武居町長)