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諏訪湖漁協が初市—タケタカ漁のコイ披露—

2024年1月9日


 諏訪湖漁業協同組合は8日朝、諏訪市渋崎の漁業センターでことしの初市を開いた。コロナ禍で中止が続き4年ぶり。早朝に「タケタカ(丈高)漁」で水揚げされたコイを早速披露。新年のスタートを切るとともに、漁業関係者など約20人が参加し、ことし一年間の豊漁や安全を祈願し、甘酒などで乾杯した。
 2人が早朝に出漁。初市に出荷したコイは15匹約70㌔で、大物も多かった。約30㌔は下諏訪町の川魚店が、残りは諏訪地域の川魚店が引き取った。
 藤森惠吉組合長(73)=諏訪市渋崎=は「気候変動などにより、2016年から諏訪湖の状況は一変した。全国的に見てもワカサギは厳しい状況だが、新しいふ化や採卵方法を考え、10〜15年かけて諏訪湖を蘇らせる」とあいさつ。諏訪湖川魚組合の平出良作組合長(86)=諏訪市=は「春先のワカサギに期待したい。昔のような活気のある諏訪湖を取り戻せれば。3〜5月の産卵がうまくいけば、来年の初市ではワカサギを披露したい」と話していた。
 今季のワカサギ漁は昨年11月末までで、春の採卵に向けて親魚を残すために当面の間は禁漁となる。
(写真は、合計15匹70㌔のコイが水揚げされた諏訪湖漁協の初市)