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冬の使者諏訪湖に—コハクチョウ50季連続飛来—

2023年12月25日


 岡谷市の横河川河口付近の諏訪湖で24日、コハクチョウの初飛来が確認された。諏訪湖への飛来は、1974年から50季連続。観察や保護に当たる諏訪湖白鳥の会によると、昨季より2日遅いものの、平年並みで、愛くるしい冬の使者の姿に道行く人も足を止めて記念撮影をしたり、眺めたりした。
 同会事務局長の花岡幸一さん(68)=岡谷市大栄町=がこの日、見回りをしていたところ、午前6時40分ころ成鳥2羽を見つけた。白鳥は悠々と湖面を泳ぎながら、湖の中へ頭を潜らせ餌を取ったり、羽繕いをしたり。たまに羽を広げるなどくつろいでいた。
 母親とよく諏訪湖沿いに散歩に来るという岡谷市の女性は「暖冬の影響で飛来するか心配だったけれど、見られて良かった。2羽が仲良さそうで何より。もっとたくさん飛来してくれたら」と笑顔だった。
 花岡さんは「やっと来てくれてほっとした。諏訪湖に飛来して50季の節目でもあったので、大きい安心を感じられた」とした。
 同会は観賞する際には「餌は与えず、柵内には入らないでほしい。自然相手であるので、一線を守り、静かに見守って楽しんでいただければ」と協力を呼びかける。
(写真は、潜って餌を取ったり、羽繕いしたりするコハクチョウ=24日午後2時20分ころ、岡谷市の横河川河口付近で)