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上社里曳きは時間早めで安全第一に

2016年3月5日

 諏訪大社上社御柱祭安全対策実行委員会(浜明行委員長)は4日、諏訪市中洲神宮寺の本宮参集殿で記者会見し、里曳き(5月3日〜5日)の御柱曳行予定を発表した。曳行や建御柱が夜間にずれ込まないよう、前回2010(平成22)年より全体的に時間を早め、「安全第一の日程」(浜委員長)とした。
 初日は、午前7時半から茅野市宮川安国寺の「御柱屋敷」で本宮一の「綱渡りの神事」を行い、8時に曳行開始。本宮二以下の7本はこの後、30分間隔で曳行を始め、本宮の4本は全て午前中に「前宮前」の信号を通過させる。前回は午後からだった前宮4本の曳行は、全て午前中から始め、午後5時までに境内の四隅に曳きつける。
 2日目は、本宮の4本は午前8時半から曳行を開始し、午後5時までに境内の四隅に曳きつける。前宮の4本は建御柱を行う。いずれも午前9時から位置直しを始め、11時までに冠落しを済ませ、午後2時半までに建てる。
 3日目は、本宮の4本で建御柱。前日の前宮同様、いずれも午前9時から位置直しを始める。11時までに冠落しを済ませ、午後3時までに建てる。
 前回までの予定や実績、日没後にずれ込んで曳き建てをした御柱があった点などを踏まえ、曳行部会(部長・飯田政信大総代)が複数案を作り、実行委で正式決定。「夜間までずれ込むと体力的にも厳しく、明るいうちに安全に行える予定とした」(飯田部長)。
 「総体的に厳しい日程」(牛山純緒大総代会議長)となっているが、安全第一の祭りへ大総代らが責任を持って実行していくという。浜委員長は「氏子の皆さんに大いに楽しんでもらうためにも、早く出発して事故やけがなく終わらせることが第一」と理解や協力を求めた。
 現在、辰野町の「かやぶきの館」に仮置きされている8本は、25日(金)に原村の「綱置場(つなおきば)」に搬出される予定で、天候次第で前倒しになることもあるという。
 翌26日(土)から木作りに入り、この日に本宮三、前宮三、前宮一、30日(水)に本宮一、本宮四、前宮二、前宮四、31日(木)に本宮二—の日程で行われる。