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アルストロメリア 年末へ出荷増
2023年12月7日
JA上伊那(伊那市)の花卉(かき)主力品種「アルストロメリア」の出荷量が、年末年始に合わせた消費需要の拡大で増えている。春の最盛期には劣るが、選花場には花を梱包(こんぽう)した段ボール箱がずらり。現在は1週間で約20万本を市場に出しており、年末には約25万本になることを見込んでいる。
同市の美篶花卉選花場には、上伊那北部4市町村の生産者約30軒が運び込んでいる。6日の出荷量も多く、ピンク系を中心に約5万本を選別。関西や関東、中京などの各市場へ割り振った。
夏場の暑さで全体的に生育が遅れ気味だったが、日に日に出荷量が増えているといい、職員らは忙しそうに作業。段ボール箱を選花用のレーンに載せたり、検品したりと荷造りを進めた。
年末年始は需要が高まるのに加え、花の端境期で単価が上がるといい、同JAでは生産者の収入増へ流通に力を入れる。担当者は「春の最盛期とは別に、年末年始でピークの山をつくりたい」とする。
同JAは、アルストロメリアを出荷する組織で全国トップの量を取り扱い、年間で1300〜1400万本を出荷する。管内の生産者は約50軒。春の最盛期の出荷量は1週間で50万本という。(写真は、梱包された段ボール箱が並ぶ選花用のレーン=美篶花卉選花場で)