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「実は上々」初冬にずらり あんぽ柿作り進む
2023年11月27日
辰野町内の柿栽培農家でつくるあんぽ柿研究会(松尾泰岳代表)がことしも、柿の実を半生に干す「あんぽ柿」作りをしている。加工所にしている旧JA上伊那竜東出張所には乾燥中の柿が並び、オレンジ色の実が初冬を告げている。
原料に使うのは会員が育てた「平核無(ひらたねなし)柿」。会員が連日加工所で、機械を使って皮むきし、乾燥させる作業を進めている。乾燥は機械を利用すると1週間、天日乾燥だと1カ月で仕上がる。
研究会によると、今年の柿の作柄は高温少雨の影響も受けず、上々の出来。加工の作業も好天の日が多くて順調に進んでいる。水分を更に抜く干し柿も含め、来年1月中旬までかけて約2500パック(1パック200㌘入り)を作り、町内外に出荷するという。
あんぽ柿作りは「辰野に新たな宝を」と、特産化を目指した8年目の取り組み。松尾代表(71)は「ことしも色、味ともいいものに仕上がっている。地元の人たちに楽しんで味わってほしい」と話している。
(写真は、天日や風にさらされ、順調に進むあんぽ柿作り)