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生き生き働く姿知って—諏訪広域介護フェスタ—

2023年11月14日


 介護の仕事のイメージアップに向けた体験型イベント「諏訪広域介護フェスタ2023」が12日、諏訪市の駅前交流テラスすわっチャオであった。「行ってみよう!知ってみよう!知って納得、介護の仕事」とし、圏域の45施設・学校がブースを出展。展示や各種体験、若年性認知症をテーマにした映画の上映などを通じ、現場で生き生きと働く従事者の姿に直接、触れてもらった。
 従事者向けに行ったアンケートの結果を踏まえ、直接的なイメージアップの取り組みとして昨年度、各施設や諏訪6市町村、諏訪広域連合が実行委員会をつくって初開催。今回は更に将来的な人材確保へ裾野を広げるため、圏域の小中高校にも案内を配布した。
 会場ではパネル展示をはじめ、各施設の利用者による制作物、介護用品や認知症、高齢者の疑似体験などのブースがずらりと並び、ニュースポーツや喫茶も登場。各所では事業所のスタッフが笑顔で接客に当たり、明るく働いている業界の様子も見てもらった。
 諏訪市の男性は、家族4人で来場。妻の女性は介護職に従事しており、「子どもに自分の仕事を見てもらいたかった。利用者さんに感謝し、また感謝されて自分の成長にもつなげられる仕事。将来の選択肢にしてくれたら」と期待し、子どもは「車椅子に乗って楽しかった」と笑顔だった。
 第2グレイスフル岡谷、グレイスフル岡谷(共に岡谷市)の地域マネジャーで、実行委員長の宮澤輝彦さんは「介護の仕事は暗いイメージがあるが、そういう面ばかりではない」と強調し、「明るく対応するスタッフを見て働く切っかけや、介護業界との関わり方を考える切っかけにしてもらえたら」と話した。
(写真は、車椅子の体験をする親子)