NEWS
「石仏ガチャ」第3弾 高遠観光案内所や城址公園で販売
2023年11月1日
伊那市高遠町の石仏をかたどったフィギュアのカプセルトイ「石仏ガチャ」の第3弾が、発売された。開催中の「高遠城址(じょうし)もみじ祭り」に合わせて新シリーズの4種が加わり、全12種になった。市高遠町観光案内所や、第3弾に限って祭り会場の高遠城址公園(同市高遠町)で土日曜日、祝日に販売する。
追加したのは建福寺(西高遠)の西国三十三所准胝観音(上部、下部)、板山の双体道祖神、塩供の花文字道祖神。市が作り、市内の企業が製作協力した。ペットボトルキャップを材料にしたプラスチック製の黒色で、高さは5センチ弱の手のひらサイズ。
西国三十三所准胝観音はシリーズ初で上下の合体型にした。企画に携わる市地域おこし協力隊の吉澤祐佳さん(27)は「似ている石仏が多く、変化を持たせたかった」とする。2種で1体が完成するため、集める意欲を高めるのも狙いにする。
石仏ガチャは1回300円。吉澤さんは「石仏ガチャは好評で、第2弾まで全て集めたという人もいる」とし、「中身の石仏がどこにあるのか、石仏を紹介する『探訪まっぷ』を使って、実際に足を運んで確認してほしい」と呼びかけている。
高遠は江戸時代、「石工の里」として全国的に知られ、職人は「高遠石工」と呼ばれた。特に腕が立ったのは守屋貞治。その魅力を知ってもらう機会に石仏ガチャを実施。市高遠商工観光課によると、第1弾は2021年、第2弾は22年に発売した。
同課の担当者は「高遠は春の桜だけでなく、一年を通して観光できる。石仏ガチャを通じ、優れた石工が高遠にたくさんいたということを知ってもらう切っかけになれば」としている。問い合わせは同課(電0265・94・2556)へ。