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「ゴジラ−1.0」諏訪シネマズに認定 岡谷市内で重要シーン撮影
2023年10月31日
諏訪地方観光連盟は30日、旧岡谷市役所庁舎が物語の重要なシーンに登場するゴジラ生誕70周年記念の新作映画「ゴジラ−1.0(マイナスワン)」(山崎貴監督)を、諏訪地方のロケーションが強く印象に残る作品「諏訪シネマズ」の第6号に認定した。同日、岡谷市役所で早出一真市長から認定書を受け取った山崎監督は「素晴らしいロケ地。見たことのないような保存状態と建物の構造が自分が願っていたものだった」とし、「(旧庁舎を)貸していただけたこと、残していただいていることが本当にありがたい」などと感謝した。
同作品は、日本で製作された実写版ゴジラの30作目に当たる。焦土と化した戦後の日本を舞台に、全てを失った人々が突如、姿を現したゴジラにあらがう。神木隆之介さん、浜辺美波さんが主演し、山崎監督は脚本とVFXも務めた。諏訪圏フィルムコミッションによると、旧庁舎が映画のロケ地に使われるのは初めて。
旧庁舎では昨年5月に3日間、延べ200人余りのエキストラが参加して撮影が行われた。山崎監督は建物について「新しいものを造ることも大切だが、昔からあるものをきちんと保存しながら残すことは、これから僕らが考えなければならない大事なこと」と指摘。「映画界のためにも、ぜひ保存を続けてほしい」と話した。
早出市長は「試写会では、(旧庁舎が)いつ出るんだと楽しみにしながら見させてもらった。市としては作品とタイアップできることを光栄に思う」とし、「映画公開に合わせて多くのファンが市を訪れてくれることに大きな期待をしている」と話した。
11月3日(金=祝日)から全国公開。市観光施策では、市内を周遊する謎解きイベントやポスター展などPR施策を予定している。(写真は、認定書を手にする山崎監督=右=と早出市長)