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若者の視点で提言 「しもすわ未来議会」
2023年10月21日
下諏訪町内の中高生が町に質問、提言する模擬議会「しもすわ未来議会」は20日、町役場議場で開いた。下中、社中、下諏訪向陽高の代表8人が、若者ならではの視点で日頃の生活で感じる課題から、改善を求めて提案。より良い地域になることを願い、町側の考えを聞いた。
まちづくりを考えて提言することで、参画協働の意識を育んでもらおうと2009年度から開く。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中断していた、傍聴席での他生徒の見学を3年ぶりに再開。同級生ら約170人が入れ替わりながら傍聴し、議場には若者の熱気がこもった。
質問者は下中3年生3人、社中3年生2人、下諏訪向陽高2年生3人。1人10分を持ち時間に、一問一答形式で質問した。中高生の居場所確保や放置自転車の対応、通学路の整備などを宮坂徹町長らに投げかけた。
登壇した生徒たちは資料を提示したり、ほかの答弁を聞いて質問を増やしたりと積極的。主に答弁した宮坂町長は、中学生海外研修事業拡充の提案に「来年度以降は高校生の参加を検討したい」、JR下諏訪駅トイレの扉改修を求める意見に「できる対策をすぐにでも対応したい」と答えるなど、実現へ前向きな姿勢を見せる場面もあった。
質問を足して同駅舎の改修内容を聞いた下諏訪向陽高の生徒は「良い駅になってほしいと思い、どんな計画か聞きたかった」と話した。社中の生徒は「初めてでとても緊張した。意見が通ってほしい」と期待していた。(写真は同級生らが見守る中、町に提言や質問をする生徒)