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技術と人つなぐ あすまで岡谷市内で工業メッセ
2023年10月20日
県内最大級の工業展示会「諏訪圏工業メッセ2023」(実行委員会主催、市民新聞グループなど後援)が19日、岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかやで開幕した。前回まで会場としてきた諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場)閉鎖に伴い、初の岡谷市開催。21日(土)までの3日間、出展する341社・団体に技術や強みをアピールする場、さまざまな分野の「ニーズ」(必要性)と「シーズ」(特別な技術や材料)を持つ人をつなぐ機会を提供する。
2002年に始まり、22回目。「未来志向企業の創造〜新たなメッセプラットフォーム〜」をテーマに掲げる。
初日、市民総合体育館は▽加工技術▽電気・機械・光学▽ソリューション▽連携▽企画・テーマゾーン—の5分類別に、諏訪地域の強みでもある精密関連技術をはじめ超微細加工、自動車関連部品、IT関連のシステムサービスなど多岐にわたる技術が集まった。各社が取り組みを紹介したり、製品を並べて自社技術を実演を交えて発信したりした。
テクノプラザにも出展者がブースを構えたほか、講演、「信州匠(たくみ)の技伝承コーナー〜腕時計の組立実演〜」などもあり、来場者は微細な部品を精巧な技術で組み合わせて腕時計が完成する過程に目を見張った。
小林睦巳実行委員長(79)=岡谷商工会議所会頭=は「さまざまな苦労はあったが、22年とは全く違う姿となり、新しいメッセのスタートが切れた。企業同士の良い出会い、互いのいいところを見合って次の時代へ向かう始まりとなれば」と期待した。
出展した省力化装置製造・販売のマルヤス機械(岡谷市)企画促進課の男性(49)は「会場が変わり来場者が来るか不安だったが、以前と変わらず多く来場していただけた。商談につながる出会いを期待し、子どもたちには会社を知ってもらい、ゆくゆくはこの地域で活躍する人材になってほしい」と話していた。(写真はにぎわいを見せる岡谷市民総合体育館会場)