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下諏訪出身の源田さんが制作の短編 国際映画祭で最優秀賞
2023年10月13日
下諏訪町出身の源田泰章さん(41)=東京都=が制作した短編5作のオムニバス映画「絆のものがたり」が20日(金)から、東京都などで公開される。この1編「変わらない。変われない。それでも、」は、ニース国際映画祭2023で最優秀外国短編映画作品賞を受賞。27日(金)に「岡谷スカラ座」(岡谷市)での上映開始を控え、源田さんは「いろんな絆の形を見てほしい」と鑑賞を勧めている。
映画プロデューサーの源田さんは、映画の企画、制作をする「源田企画」の代表を務める。この映画は、吉本興業(大阪市)が全国各地の魅力を映画で発信する地域発信型映画として、東北5県を舞台に製作。同社の委託で源田企画が制作協力、源田さんが制作プロデューサーを務めた。
同映画祭で受賞したのは、浮気をした男性と、浮気を機に亡くなった妻との絆の軌跡を描いた15分間の作品。舞台の青森県外ケ浜町で2020年12月下旬、大雪が降る中で撮影した。昨年この時期に同映画祭に出品し、長編を含めて約千作品が集う中、約1年の審査を経て受賞したという。
13年に独立、15年に同社を設立して数々の作品を作り、国際映画祭での受賞歴も重ねる源田さん。「努力すれば認められる—との意識を持ってきたが、この先に進むには更に考えを練らないといけない。今回の受賞は通過点。映画関係者だけでなく、海外の多くの人にも喜ばれる日本らしさを発揮した作品を作りたい」と話す。
「絆のものがたり」はさまざまな絆を描いた約80分の作品。源田さんは「身近にある当たり前の絆に触れ、『こんなに大切なものが近くにあったんだ』と感じられる作品になった」と話している。
(写真は、作品への思いを語る源田さん)