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飲み口滑らか絹のよう 日本亭がクラフトビール「シルクエール」発売

2023年10月11日


 岡谷市川岸上1の酒店「日本亭」は、シルクパウダーを原材料に加えたクラフトビール「シルクエール」を発売した。パウダーは宮坂製糸所(郷田1)から仕入れ、クラフトビール醸造のエイトピークス(茅野市北山)に製造を委託。かつて「シルク岡谷」として栄えた歴史を背景に、絹のように滑らかな飲み口を特徴とした一品に仕上げた。
 同社は「地元の産業と食品で商品を作りたい」との考えで、以前からエイトピークスに製造を委託し、県産材料のクラフトビール3種を自社ブランドで販売していた。地元岡谷のシルクパウダーが食品に活用されていることを知り、第4弾として昨年10月から構想。約1年かけて製品化までこぎ着けた。
 〝シルキーな酒〟を目指し、商品は口当たりのまろやかな白ビール。フルーティーですっきりとした香りと風味が特徴で、アルコール度数も4・5%と低めに抑えて飲みやすくした。包装は白とグレーを基調に繭をあしらい、高級感のあるデザインに仕上げた。
 官民協働組織「岡谷シルクブランド協議会」が、岡谷ならではの価値を持つシルク関連製品を認める「岡谷シルクブランド認証製品」にも認定。専務取締役の片倉久尚さんは「お土産にもぴったり。岡谷を象徴するものの一つになれれば」と意気込み、「地域食材と地域産業が調和した商品。シルクからできた美しいクラフトビールをぜひ楽しんで」と話す。
 330ミリリットル入りで税込み957円。川岸上1のデイリーヤマザキ岡谷鶴峯店で店頭販売するほか、諏訪地域の一部飲食店やホテルで提供する。
 問い合わせは同店(電0266・22・3118)へ。
 (写真は、日本亭が販売するシルクパウダーを使った「シルクエール」)