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初の歩行者天国に3000人—5年ぶり「呑みあるき」—

2023年10月1日


 諏訪市の国道20号沿いに並ぶ諏訪五蔵を巡り地酒を味わう「上諏訪街道まちあるき呑(の)みあるき」が30日、5年ぶりに開かれた。元町交差点から諏訪2丁目交差点までの同国道約500メートル間を初めて通行止めにしての企画。歩行者天国になった一帯には、県内外から約3000人の左党たちが集まり、諏訪の清流から生まれた各蔵の自慢の酒に、列を作った。
 イベントは午後1時から4時間に限って開き、交通規制は正午から午後6時まで。諏訪五蔵では、各蔵5種類の酒を用意。コロナ対策や混雑防止などからあらかじめ酒をついだプラスチック容器を渡して試飲してもらった。各蔵前には順番を待つ長い列。車道に設けた休憩所は、屋台から購入したつまみを片手に、酒を味わった。2011年から参加する東京都世田谷区の門哲史さんは「諏訪が好きになり、2、3カ月に1度程度訪れる。酒も食べ物も住民もいい。歩行者天国になり、安心して楽しめる」と話した。
 地元の角間町、桑原町、上町も出店、遠来の客を歓迎した。焼き鳥や山菜おこわを用意した桑原町の伊東宏明区長は「区民のコミュニケーションの場も兼ねた。地元としても最低限マナーを守ってもらえれば、大いに歓迎」とした。諏訪市木遣保存会や花柳俊秀幸社中・尾玉踊りクラブらが木やりや踊りを披露した。
 呑みあるき実行委員会の副会長で、イベントの中心として活動する上諏訪街道21の北澤光彦さんは「課題だった安全の確保は大きく前進した。これからは諏訪の魅力を発信する方策を練りたい」とする。
(写真は、人であふれる国道20号)