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地元産野菜でソースを 2事業者と2高校連携し販売目指す

2023年9月27日

 
 岡谷市内の唐揚げ専門店と農園、岡谷南、岡谷東の2高校が連携し、地元産の野菜を使ったオリジナルソースを開発することになった。10月に開店2周年を迎える「マンモウ万博」(若宮)が、高林農園(川岸東)と両校に声をかけて記念企画として実施。10月22日(日)に予定する2周年イベントでの販売を目指し、開店当初から掲げる「地域を元気にしたい—」との思い実現へ、山田昌義社長は「地域を巻き込むことで相乗効果で元気が広がっていけば」と期待する。
 同店運営会社の「マンモウ食堂」(長地権現町)が購買で両校に入り、更には市主催の青空市「オープンエアマーケット」でつながった高林農園との縁を生かして計画。高校生の探究学習の場、地産地消の推進なども狙いに共同での取り組みがスタートした。
 岡谷南、岡谷東それぞれにソースを開発してもらい、10月20日(金)に予定する試食会を経て完成させる計画。高林農園が提供した野菜を使うこと以外は生徒の感性に任せ、唐揚げにかけたり、添えたりといった提供方法も含めて考えてもらう。
 同店では現在、塩、しょうゆの2種類の唐揚げを提供しているが、利用者から「味を変えてみたい」との要望が寄せられることもあるという。山田社長は「高林農園では変わった野菜も作っている。その野菜でソースを作ったら面白いのではと考えた。若い子ならではの発想に期待したい」とする。
 23日には顔合わせ会を行い、事業の日程や目的を確認した。岡谷東は家政部を中心に取り組み、既に十数種類の案が挙がっているという。小林瑠夏部長は「唐揚げに合うのはもちろん、余ったソースをほかの物にも付けて楽しめるような万能な味に仕上げたい」と話していた。
(写真は、生徒らに事業について説明する山田社長=岡谷東高で)