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岡谷市長選　早出一真氏激戦制す

2023年9月25日

ネット用万歳
　任期満了に伴う岡谷市長選は24日、投開票され、無所属新人で自営業の早出一真氏（51）＝長地出早＝が、前市議３氏による激戦を制して初当選を果たした。長地出身の市長が初めて誕生し、人口減やＪＲ岡谷駅周辺の再整備などの課題を抱える市政のかじ取りを担う。投票率は53.18％で、直近で選挙戦になった2007年を4.61ポイント下回った。
　　市長選を巡っては、現職で４期目の今井竜五氏（71）＝今井＝が６月に引退を表明。後継指名はせずその後、早出氏のほか、いずれも無所属新人の武井友則氏（31）＝川岸中＝、中島保明氏（66）＝川岸中＝が名乗りを上げて16年ぶりの決戦に突入した。
　早出氏は「笑顔と元気あふれる岡谷のために」をスローガンに、▽子育て支援の充実▽健康寿命の延伸▽安心安全の充実▽駅周辺の再開発▽産業振興—の５柱を政策に掲げ、「健全な財政、財源の確保を最重要にする」などと訴えた。「現場第一主義」を主張し、出馬表明以降はミニ集会や個別訪問を重ね、選挙運動では市内全域に置いた後援会支部による組織力も生かして支持を広げた。　
　武井氏は最後まで激しく競ったが一歩及ばず、中島氏も広がりを欠いた。
　当日有権者数は３万9932人。

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　早出派は、長地権現町１の事務所で開票状況を見守った。午後10時40分の開票速報後に当確が出ると、「よし」と歓声が上がり、大きな拍手に包まれた。事務所に入った早出氏は笑顔で拳を突き上げ、支援者らと握手を交わしながら妻の美奈さんらと壇上に上がり、万歳三唱をして喜びに浸った。
　原功選対本部長は、あいさつで「多くの人に支持者、ファンになってもらったおかげ。岡谷に住んで良かったと思えるような市長になってもらいたい」と集まった支持者に頭を下げた。
　早出氏は「この大きな結果を示すことができたのは、皆さんのおかげだ」と感謝し、「今ようやくスタートラインに立つことができた。期待の票を頂いたこの責任は重い。誠心誠意、皆さんの気持ちを裏切ることなく、政治に向き合っていく」と、力強く決意を語った。（写真は、支持者らと万歳三唱をする早出氏）