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江戸の所作勇壮に　諏訪大社上社の十五夜相撲

2023年9月16日

十五夜
　諏訪市中洲神宮寺区が受け継ぐ県無形民俗文化財の諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲の相撲踊り奉納が15日、上社本宮の斎庭（ゆにわ）で行われた。区内の20〜40歳代の青年力士11人が円陣を組み、相撲甚句を歌いながら勇壮な相撲踊りを奉納した。
　力士たちは化粧まわしを着け交代で甚句を歌い、「トコドッコイ、ドッコイ」と合いの手を入れながら、相撲の攻めと守りを表現する「胸たたき」の所作を披露した。最高位の大関を務め紫色の化粧回しをつけた力士11回目の男性（37）は「代々の先輩や皆さんの思いを感じた。いい奉納ができ、すがすがしい気持ち。若い世代が誇りを持ち楽しんでもらえれば」と話した。
　江戸時代の所作を今に伝える十五夜相撲。昭和時代に一時中断したが、地元有志が1970年に保存会を復活させ、77年に市文化財、2008年に県指定を受けた。保存会の会長（53）も「しっかりした踊りといい声で歌いまとまりのある立派な奉納ができた。神宮寺だけの伝統を継承してほしい」と期待を寄せた。（写真は胸たたきの所作を披露する力士たち）