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フルーツトマト味わって 地域おこしの山川さん収穫体験開始
2023年9月9日
箕輪町地域おこし協力隊の山川正信さん(59)と妻のみゆきさん(65)が、下古田に整備している交流農園「ゆかいな野菜村」でトマトの収穫体験を始めた。高糖度のフルーツトマト約40種類を育て、解説付きで摘み取りを楽しんでもらう。
山川さんは山形県でトマトを中心に23年間農業に従事し、カフェや加工品製造、交流イベントなども手がけてきた。2018年に脳卒中を患い、神奈川県鎌倉市に帰郷したが、「農ある暮らし」への思いが押さえ切れず、昨年4月に地域おこし協力隊として町に移住した。
年末に下古田に約50アールの農地付き物件を購入。ことしから2年がかりで野菜畑や果樹園、来園者が憩える花畑、農産物加工所などを整備する計画で、任期が終わる25年のグランドオープンを目指す。
夫妻は「ベストな場所で再出発がかなった」と喜び、「ちょっとした非日常が味わえ、来て良かったと思ってもらえる体験を提供していきたい」と意気込む。
栽培しているフルーツトマトは、オレンジ色で特に甘い「ピッコラカナリア」、虎柄が特徴の「ブラッディタイガー」など、一般に流通していない品種がほとんど。5日に訪れた職場仲間の女性3人は山川さんの説明を聞いた後、味見をしながらビニール袋いっぱいに好きなトマトを詰め、「カラフルで見た目も楽しい。どれも甘くておいしいのでつい欲張ってしまう」と楽しんでいた。
収穫体験は今月末ごろまで。午前9時〜正午。入園料大人200円(子ども無料)、トマトは100グラム150円で持ち帰ることができる。予約が必要(雨天中止)。
問い合わせ、申し込みはみゆきさん(電090・2025・6547)へ。