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4年待った大輪開く 諏訪湖祭湖上花火大会

2023年8月16日

花火
 第75回諏訪湖祭湖上花火大会は15日、諏訪市の諏訪湖畔で開いた。コロナ禍からの立ち直りの象徴として4年ぶりに開催され、次々と打ち上がる花火の迫力ある音と光が多くの観客を魅了した。
 大会コンセプトは「4年ぶりの轟(とどろ)きと煌(きら)めき!『貴方(あなた)とともに諏訪湖の花火』」。戦後復興の中で誕生した市民花火大会という原点を見直し、オープニングの大スターマインをはじめ全23プログラムを行った。
 金子ゆかり市長は「4年ぶりの開催に感謝。台風7号は、皆さまの思いが通じて少し進路をずらしてくれた。多くの手を借りて、いよいよ花火大会を開催できる。花火の元気やパワーを届けてほしい」とあいさつ。会場全体とカウントダウンの声を合わせ、大会がスタートした。
 第1部は、独創性や芸術性を審査するスターマイン競技を実施し、10社が多彩な花火を披露した。第2部は「美を求めて限りなき挑戦」と銘打ち、音楽と合わせた「ミュージックスターマイン」、諏訪湖ならではの「水上大スターマイン」など、最大10号玉の大輪の花が夜空を焦がした。
 4年ぶりの花火大会に市民の期待は高く、有料桟敷席約2万席は抽選販売で完売。事業所協賛金は過去最高額の8138万5000円(237件)に達した。
 台風7号の影響が懸念されたものの、大会は予定通りに開催された。実行委員会は「諏訪市魅力発信サイト」や無料通信アプリ「LINE(ライン)」の市公式アカウントなどで随時情報を発信した。交通の状況や気象情報などを配信し、市民や観光客に呼びかけた。(写真は4年ぶりとなる大会の幕開けを飾った大スターマイン)