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岡谷西部中でリオ五輪金メダル金藤さん水泳指導
2023年7月7日
岡谷西部中学校で6日、1年生66人が2016年リオデジャネイロ五輪、水泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストで元競泳選手の金藤理絵さん(34)から水泳の指導を受けた。力量に合わせた組別に一人一人が、世界の頂点をつかんだ技術や泳ぐ際のポイントに間近で触れた。
金藤さんは広島県庄原市出身。高校卒業後、東海大学体育学部を経て、同大大学院体育学研究科修士課程を修了。専門種目は平泳ぎで200メートル。2016年リオ五輪で、同種目24年ぶりの金メダルを獲得し、18年に現役を引退した。
前半はクロール、後半は平泳ぎを取り上げ、平泳ぎでは1人ずつ金藤さんに泳ぎを見てもらい、力量に合わせて3組に分かれた。「蹴伸びの姿勢」「Yの字」など、金藤さんの実演を見てから実践し、助言を受けながら教わった動きを何度も試した。最後は全校生徒174人がプールサイドに集まり、金藤さんと水泳部員らによる50メートルリレー対決も行われ、盛り上がった。
金藤さんは「何も考えずにやるだけだと何も変わらない。考えながら泳ぐことでできるようになる。最初はできなくても、頑張り続けてほしい」とエール。直接指導を受けた生徒は「平泳ぎの足が特に難しいと感じていたけど、足の曲げ方を分かりやすく教えてもらい、うまくできるようになったし、水泳が楽しくなってきた。金メダルを取った人に教えてもらえて幸せだった」と笑顔だった。
同授業は、体育科の公開授業の一環としても実施。諏訪地域の小中学校職員でつくる諏訪学校体育研究会が教員にアンケートを取ったところ、「水泳指導法に困っている」といった声が多数あったことから、同校保健体育科の吉岡晴信教諭が業者に相談。金藤さんとスポンサー契約を結んでいたつながりもあった縁で、実現した。
(写真は、手の動きを指導する金藤さん)