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信大直売所が穴場〜大型店半値の農産物も〜
2023年6月30日
信州大学農学部(南箕輪村)の構内にある生産品直売所が、格安の穴場スポットになっている。スーパーに比べて半値で販売することもあるが、知っているのは一部の地域住民だけという。大通りから奥まった場所にあるのも影響してか、「リピーターはいるが、まだまだ少ない。知る人ぞ知る直売所」(同所関係者)とする。
販売しているのは、主に同部植物資源科学コースの2、3年生が実習で育てた野菜と果物。本年度は玉ネギやホウレン草などを販売した。今後、夏野菜が増え、秋には果樹を中心に提供する計画で、「基本はスーパーより2割引き。物によっては破格で提供する」という。
実習で栽培、収穫しているため、スーパーと違って計画的に販売できない側面もある。売り切れで店頭に野菜がないことや、まとまった数が突然運び込まれ、直近ではレタス1玉を税込み50円で販売することも。そのため、掘り出し物を探しに、ふらっと立ち寄る人もいるという。
27日はアンズがパック売りされ、地域住民や学生が買い求めた。800㌘入りで税込み250円。伊那市西箕輪の女性は「久しぶりに来たが、スーパーと比べて、安くて驚いた。これから野菜が増えてくるようなので、また様子を見に来たい」と笑顔だった。
同所担当者は「安さだけでなく、取れたてというのも売り。学生が実習を通じて精魂を込めて作った野菜や果物を大勢に味わってほしい」としている。営業時間は午前8時45分〜午後5時。土、日曜日、祝日休み。問い合わせは同所(電0265・77・1318)へ。
(写真は、直売所に並ぶアンズ)