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塩羊羹おいしいね 下諏訪町新鶴本店が小中学校に寄贈
2023年6月28日
下諏訪町横町木の下にある和菓子製造販売の「新鶴本店」は27日、看板商品の「塩羊羹(ようかん)」を町内4小中学校に寄贈した。創業150周年を記念して児童、生徒の給食用に各1食分ずつ提供。この日は、南小と社中で配膳され、子どもたちが町を代表する老舗の味を楽しんだ。
同社は1873年に創業。昨年9月にも節目を記念して全児童、生徒に塩羊羹を提供しており、今回が2回目。子どもたちに好評だったため再び企画し、計約1400人分を用意した。
南小では、1切れずつほかの給食と合わせて皿に載せて提供された。児童たちは、大きな口を開けて一気に頬張ったり、小さく切り分けてゆっくり食べたりと、それぞれの食べ方を楽しみながら「特別メニュー」を堪能していた。
2年2組の久保田晴君(8)は「給食で羊羹を食べられてうれしい。また献立に入れてほしい」と笑顔。河西正憲社長(38)も給食を見学し、「おいしい」との声にほほ笑んでいた。
同校では寄贈式もあり、河西社長が目録を松﨑泉教育長に手渡した。河西社長は「これまで支えていただいた地域の皆さまに何か還元できればと企画した。子どもたちに塩羊羹を食べてもらい、諏訪地域の寒天文化も知ってほしい」と話した。松﨑教育長は「ありがたい取り組み。下諏訪の味として今後も長く継承していただきたい」と期待した。
北小、下中では30日(金)に提供する予定。(写真は、河西社長が笑顔で見守る中、塩羊羹を味わう児童=南小で)