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地域ブランド「SUWAプレミアム」 新たに2商品認定

2023年6月14日

プレミアム
 諏訪市と民間事業者でつくる「SUWAブランド推進委員会」は13日、地域ブランド「SUWAプレミアム」の新たな認定商品を発表した。知育おもちゃ「しそちゃん育てるつみき」と、インテリア照明「YUMEKAと絹のぬくもり」の2商品で、地域の素材と技術を生かした。
 積み木は、富士見町の有志でつくる団体「ふじみおもちゃ工房」が製作した。同町の坂上遺跡から出土した土偶「始祖女神像」をモチーフに、間伐材の風合いを生かしてオリジナルキャラクターをデザインした。
 団体には、地元のデザイナーや木工作家ら約10人が参加する。子育て中の女性もメンバーにいて、植物由来の樹脂で表面を塗装するなど安全面に配慮。幼い頃から木の温かさに触れられる玩具に仕上げた。
 デザインから製作まで全て「メード・イン・富士見」といい、上原一芳代表(62)は「諏訪の縄文文化をより多くの人に感じてもらいたい。地域の歴史と自然、人のぬくもりを伝えられたら」と話した。価格は税込み3575円。
 照明は、電子機器設計製造のエーピーエヌ(岡谷市加茂町)が開発した。独自プログラムで発光ダイオード(LED)を制御し、人間が安らぎを感じる「1/f」の揺らぎを再現。岡谷市を中心に県内産の生糸で作ったランプシェードで癒やしの空間を演出する。
 電子機器の製造で培った技術を生かし、ろうそくの光の揺らぎを取り入れた独自のプログラムを開発した。省電力のLEDで、USB充電が可能。光り方や明るさを5段階で調節できる。
 ランプシェードは宮坂製糸所(岡谷市郷田)の協力で製作した。LEDで発熱しないため、子どものいるリビングや寝室でも安心して使えるという。小松英智社長(41)は「生糸の温かさを伝え、地域に貢献できれば」と話した。価格は税込み1万6500円。
 SUWAプレミアムは2014年度に始まり、本年度で10年目を迎えた。今回を含めて52社105アイテムを認定している。商品はSUWAガラスの里の「SUWAプレミアムショップ」などで販売する。問い合わせは同施設(電0266・57・2000)へ。(写真は新たな認定商品を発表する事業者の皆さん)