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信大農学部で完成「山ぶどうジュース」〜果実本来の甘さに〜
2023年5月24日
信州大学農学部(南箕輪村)植物資源科学コースの学生が育てたヤマブドウを使った「山ぶどうジュース」が23日、構内の生産品直売所で発売された。例年、教育実習の一環で同コース3年生が栽培に取り組み、ワインやジャムなどにも加工。酸味は控えめに、果実本来の甘さと香りが感じられる仕上がりといい、学生は「信大にしかないヤマブドウで作ったので味わって」とアピールしている。
昨年10月に収穫した果実を使用。春から秋にかけて同コース3年生が栽培し、収穫作業は同コースと動物資源生命科学コースの2年生が担った。霜や大雨などが少なく、春先から気温が高かったためか、収穫量はここ10年で最も多いという約4㌧になった。
品種は、同大と林農園(塩尻市)が共同開発した「五一アムレンシス」。昨年10月に松川町のワイナリーに700㌔を持ち込み、果汁100%のジュースにしてもらった。500ミリリットル入りで税込み1100円。約560本を生産した。構内の直売所のみに並べ、例年は2、3カ月ほどで売り切れるという。
販売初日には、植物資源科学コース4年で、栽培に取り組んだ学生2人がジュースを試飲。一人は「思ったほど酸っぱくなくて、しっかり味がある」と感想を話し、もう一人は「いろいろな作業の全てが詰まっている。思い出深い」と実習を思い返していた。
1人3本までで、配送も受け付ける。問い合わせは同学部付属施設担当(電0265・77・1318)へ。
(写真は、完成したジュースを前に試飲する学生)