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諏訪市の火とぼし山にツツジ苗植え 里山整備協と児童ら
2023年5月10日
諏訪市湖南の北真志野里山整備利用推進協議会と湖南小学校5年生42人は9日、火とぼし山山頂にレンゲツツジの苗木を植えた。県や市、諏訪森林組合も参加し、グループごと70センチほどの苗55本を植栽。諏訪湖から八ケ岳まで見渡せる標高約1200メートルの展望台斜面に、鮮やかなオレンジ色の花々が咲きそろうのを楽しみに作業した。
協議会は北真志野生産森林組合を中心に2019年度から活動。県の森林税を活用し、遊歩道や展望台の整備、同校4年生が卒業まで関わる児童の里山での森林体験学習を進める。昨年度から自生していたレンゲツツジを増やすために植え、児童たちも昨年に続いての活動となった。
登山口で、NPO地域学習支援センターの関雅一代表から山の名前の由来を聞いて、苗を持って山頂を目指した。展望台周辺にはつぼみが膨らんだり開花し始めたりする昨年植えた株も。地中の石を取り除いて1人1、2本植え、熊沢環南さんは「苗は重くて、石や根っこで大変だったけれど楽しかった。きれいに咲いたところを見たい」と心待ちにしていた。
グループ内のコミュニケーションも図り和やかに作業した。来年は間伐もして山の保全や機能の学習を予定し、同協議会の小笠原孝会長は「子どもたちが山に目を向け、自然に親しむ切っかけになれば」と期待していた。
(写真は、レンゲツツジの苗を植える児童ら)