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小野おんばしら万感の大団円 矢彦、小野神社の全ての柱天突く

2023年5月6日

小野おんばしら
 辰野町小野の矢彦神社と塩尻市北小野の小野神社による「小野おんばしら」は5日、最終日を迎えた。矢彦神社では4本の建御柱があり、多くの氏子が見守る中、全ての柱が無事に建った。境内は歓喜に沸き、「憑(たのめ)の里」を熱気で包んだ7年目ごとの大祭が幕を閉じた。
 矢彦神社の建御柱は一、二、三、四の柱の順に始まり、一の柱は午前9時半過ぎに7人の乗り手を乗せて動き出した。「よいとーまーけ」の掛け声や木やり、ラッパの音が響き、乗り手たちも勇壮におんべを振った。
 柱は徐々に角度を上げ垂直に。根元に土を入れて固めた後は離れて見守っていた氏子たちが周りに集まり、フィナーレの懸垂幕が降ろされると「やったぞ」「おめでとう」と大きな歓声。全員で感動を分かち合った。
 同神社の白鳥義政総代会長は「きょうも予想以上に多くの氏子や遠来の人が集まってくれた。立派できれいで力強い建御柱ができ、心に残る御柱祭になった」と話した。
 小野神社では前日までに一〜三の柱が建てられており、この日は最後の四の柱の曳行と建御柱があった。
 次回の「小野おんばしら」は2029(令和11)年に行われる。(写真は勇壮に立ち上がる矢彦神社一の柱。多くの氏子が見守った)