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小野おんばしら 憑(たのめ)の里で熱気まとい開幕

2023年5月4日

小野おんばしら
 「小野おんばしら」と総称される矢彦神社(辰野町小野)と小野神社(塩尻市北小野)の御柱祭里曳き・建御柱が3日、開幕した。7年目ごとの大祭にふさわしい青空が広がり、絶好の祭り日和。木やりやラッパの音が響く中、御柱がにぎやかに曳行され、両小野地区は祭り一色となった。
 矢彦神社は一〜四の全ての柱の曳行が始まり、一の柱は午前8時半過ぎ、安置していた上町公民館下を青年会員の木やりを合図に出発。多くの曳子が集まり、「よいてこしょ」の掛け声に合わせて綱を曳いた。四の柱が同じ道筋で後を追い、二、三の柱はそれぞれの安置場所から曳行路を進んだ。各柱とも、休憩の合間には互いに交流したり、久しぶりの再会を喜ぶ光景もあった。
 一、四の柱を担当する小野地区の小澤達司御柱祭実行委員長(65)は出発式で、「7年目に1度、子どもから大人までが一つになれるのが御柱祭。みんなの協力で記憶に残る祭りにしよう」と呼びかけた。
 小野神社は上田区が担当する一の柱のみが曳行され、神社に曳きつけ。8本の御柱の先陣を切って建てられた。
 祭りは5日(金=祝日)までの3日間。きょう4日は矢彦神社では一〜四の柱が全て曳きつけられ、小野神社では二、三の柱の曳き建てが行われる。(写真は古くからの町並みが残る街道を威勢良く進む矢彦神社二の柱)