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「サクラコマ」世界へ G7各国外相に贈る

2023年4月21日

HPサクラコマ230420
 伊那市は、軽井沢町で16〜18日に開かれた先進7カ国(G7)外相会合に出席した各国外相に、高遠城址(じょうし)公園のタカトオコヒガンザクラを象徴する「花開くサクラコマ」を贈った。同市が20日に発表し、報道各社のインタビュー取材に応じた白鳥孝市長は「作った皆さんの思いが世界に広がった。今後の幅広い可能性へ花が開いた」と話した。
 同コマは、同市が携わった「製造業ご当地お土産プロジェクト」で地元の製造業など7社が2013年に作った。5弁の花びらが付き、回すと遠心力で花びらが開き、回転が遅くなるとゆっくり閉じるのが特徴という。
 同市は剪定(せんてい)した桜の枝木で作った台座と、取り扱いを説明する上伊那産アカマツの経木も加え、同公園の桜の写真付き化粧箱に入れて日本分も含めて8セット用意。職員が現地に向かい、関係者に渡した。
 白鳥市長はこれまで同コマを関係者に配るなどトップセールスを続けており、その縁で依頼されたという。依頼を受けたのは日といい、「忙しい中だったが職員もアイデアを出し、いい物を贈ることができた」とした。
 同コマの設計などを手がけたスワニー(同市富県)の橋爪良博代表取締役は「サクラコマを贈呈することは、開発に携わった企業の自信となり、中小企業の技術力を知っていただく機会になった」とコメントを出した。
 同コマはこれまでに約5万個販売。現在も市内で販売されているほか、ネットでも取り扱いがある。
(写真は、G7外相会合で各外相に贈った花開くサクラコマ)